窒素の施肥期からみたサツマイモの窒素吸収と地上部生育相 ならびに塊根の着生および発育との関係について
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概要
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砂質土壌と粘質土壌とにおいて, 窒素の施用時期の早晩が窒素吸収のうえにどのような差異をもたらすかを明らかにするとともに, 地上部の生育相との関連の下に, 塊根の形成と肥大発育の機構を解明するための手がかりを得ようとして, 木わく試験を実施した。1. 砂質土壌では窒素の追肥時期をおくらせ, 挿苗後30日ごろになつてから施用すると, 塊根形成期に当たる7月中旬から8月中旬にかけて, 窒素の吸収が高まり, つるの伸長が急激に誘起されるため, 塊根の着生にとつて不利になる。しかし, その後の肥大期に入つてからも, 終始窒素の吸収が行なわれ, 地上部生育をおう盛に保つことができ, 塊根の肥大発育にとつて有利となり, いもの収量を高めることができる。2. 粘質土壌では, 窒素の施用時期を挿苗後10日位までに終えると, 窒素の吸収を助け, 塊根の着生にとつても有利な態勢に置かれることになる。また肥大期を通じても窒素吸収のうえで恵まれるから, 地上部生育をおう盛にし, 塊根の肥大発育が助長され, 高い収量が得られる。
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