窒素施肥期がサツマイモの塊根形成期における地上部生育ならびに根系の発達に及ぼす影響
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概要
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Nの施肥期によつて, 塊根の着生数に差を生じる原因につき, 7月中旬から8月中旬までの1か月間における地上部の生育相と根系の発達との対応関係を明らかにしようと思い, 砂質土壌と粘質土壌とを用い, 鉢 (はち)試験を実施した。1. 砂質土壌では, 7月中旬から8月中旬にかけて, N施肥期のおくれた区ほど地上部生育が急速に進む傾向を示したが, 粘質土壌でもその傾向に変りなかつた。2. すでに7月中旬の段階において, 粘質土壌は砂質土壌よりも, N施肥期がおくれるほど根の着生数そのものが少なかつたし, 大小別にみた根数でも同様であつた。しかし, 砂質土壌では塊根数ではN施肥期のおくれた区ほど劣つたが, これに次ぐ太根の数を加えた数の上では, 別にN施肥期による差異は認められなかつた。3. しかし砂質, 粘質土壌とも, 7月中旬から8月中旬にかけて, N施肥期のおくれた区ほどつるの伸長率が高まる傾向があつた。このため地上部で生産された同化養分が地上部の新生に向けられるため, 塊根の着生には不利な態勢に置かれることが推定された。
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