窒素給源の差異がサツマイモの地上部生育相ならびに塊根の着生および発育に及ぼす影響
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
4種類の土壌につき, 硝安, 硫安および尿素を用い, これら窒素給源の差異がサツマイモの地上部生育相にどのような違いをもたらし, ひいては塊根の着生および肥大発育の上にどう影響するかについて木わく試験を実施した。1. 尿素や硝安区は硫安区に比べて地上部生育が早く進み, 7月中旬から8月中旬までの塊根形成期に至つてから, つるの伸長が急激に行なわれることを避け得られ, 塊根の着生は良好であつた。さらに肥大期に入つても地上部生育をおう盛に保持し, 塊根の肥大発育もすぐれていた。2. 硫安区は肥大期を通じて尿素区に次いで葉の光合成能力を優位に保持し得たが, 同化葉面積が著しく劣り, 塊根の肥大発育は尿素区や硝安区などに比べてかなりそん色が認められた。3. なお, この試験においても, 従来認めて来た地上部の発育経過と塊根の着生, 肥大との間の密な相関が明らかにされた。
- 園芸学会の論文
著者
関連論文
- 窒素の施肥期からみたサツマイモの窒素吸収と地上部生育相 ならびに塊根の着生および発育との関係について
- 窒素施肥期がサツマイモの塊根形成期における地上部生育ならびに根系の発達に及ぼす影響
- 窒素給源の差異がサツマイモの地上部生育相ならびに塊根の着生および発育に及ぼす影響
- 窒素対加里の施用比率がサツマイモの地上部生育相ならびに塊根の着生および発育に及ぼす影響
- 土性および窒素と加里の多用がサツマイモの地上部生育相ならびに塊根の着生および発育に及ぼす影響について
- 窒素肥料の組み合わせがサツマイモの地上部生育相ならびに塊根の着生および発育に及ぼす影響