トマトの高温障害に対する2,3の生長調節物質の影響
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概要
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高温処理と p-chlorophenoxyacetic acid (CPA), gibberellic acid (GA3), N6-benzyladenine (BA) の3種の生長調節物質がトマトの着果, 収量に及ぼす影響を調べるため2年間ほ場実験を行なつた。1年目は40°C, 5時間の高温処理とCPA, GA3, BA, CPA+BA散布をくみあわせた。高温処理により着果, 収量はともに減少したが, 開花後高温にあつた花ではCPAまたはCPA+BAの散布で着果, 収量が増加し, つぼみの時高温にあつた花では特にCPA+BA散布の効果が著しかつた。2年目は40°C, 4時間の高温処理とCPA, BA, CPA+BA散布をくみあわせた。第1花房は高温処理により収量が減少した。これらへのCPA, またはCPA+BAの散布により第1, 第2花房の収量は著しく増加し, 対照区より高かつた。しかしこの年はCPA+BA散布の方がCPA散布よりすぐれていることはなかつた。CPA, CPA+BAの散布で空胴果の出現が増加したが, これは高温処理と関係がなかつた。
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