冬期間の白寒冷しゃの被覆処理がイチゴ"ダナ-"の株の生長と収量に及ぼす影響
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概要
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The results of trials with strawberry cv. Donner that was given a flat cover of a white cheesecloth of about 85% permeability for the winter season after being planted in the open in October, indicated that the covering particularly improved leaf production rate and leaf area and this consequently increased the fresh and dry weights of covered plants. The relative differences of plant growth between flat covered plot and exposed one were reflected in their carbohydrate contents and fruit yields thereafter. 36.1 fruits per plant were obtained in the flat covered plot and 28.1 in the exposed one, respectively. However, the average weight per fruit in the former was less as compared to that in the latter.露地栽培のイチゴ"ダナー"の株に10月下旬から4月上旬まで白寒冷しゃを直接被覆して株の生長をよび果実収量へ及ぼす影響を調べた. 1.被覆処理は葉の生長に最も大きな影響を与え,被覆1ヶ月後に被覆区と無被覆区(対照区)の間の葉面積の差は約220c㎡となった.この期間の葉の生長の差は翌春の3月から4月の両区の葉形成数および葉の生長にも大きな影響を及ぼした. 2.全期間を通じて被覆区の葉,クラウンおよび根の生体重と乾物重が対照区のものよりすぐれていた.とくに葉と根で大きな差が生じ,全般的には10月下旬から11月下旬の1月間に生じた差が4月中旬までそのまま続いた. 3.乾物1g中に含まれる全糖は被覆区で12月,対照区で1月に最大となり,花芽の発育が盛んとなる4月には対照区のクラウンの場合を除いて大幅に低下した. 4.でん粉はクラウンと根に多く含有されていた.被覆区の株のクラウンや根の1乾物中に含まれるでん粉はそれぞれ12月および1月に最大となったが,対照区では11月であった.そして3月には両区の各機関の乾物1g中のでん粉含量は再び増加したが,4月には全糖と同様に急激に減少した. 5.株あたりの総果実数は被覆区で36.1個,対照区で28.1個であったが,果実1個あたりの重量は前者で10.5g,後者で11.4gであった.また6g以上の商品価値のある果実についても株あたり被覆区で31個,対照区で24.9個,また果実1個あたりの重量は前者で11.5g,後者で12.8gであった.
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