ニホンナシ (Pyrus serotina Rehd.) とマルメロ(Cydonia oblonga Mill.) との属間雑種
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概要
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1972年にニホンナシを母樹とし, それにマルメロの花粉を受粉した. その結果, 稔性種子が得られ, それらからは開花にまで至った個体が育成された. 交雑の結果及び個体の特性は次のとおりである.1. ニホンナシ‘八幸’,‘リ-14’にマルメロの花粉を受粉した結果, 97粒の稔性種子が得られた. 種子の発芽率は48.5%であった.2. 幼苗の大部分は本葉8〜10枚前後の段階で枯死したが, 現在まで7個体が生存し, それらのうちの1個体が開花にまで至った.3. 開花した個体の葉及び花の形態的特性を総合して見ると, 本個体はニホンナシとマルメロとの中間型というよりも, ややニホンナシに類似しているといえる.4. ペルオキシダーゼアイソザイムの分析結果から,本個体はニホンナシとマルメロとの属間雑種と確認された.
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