リンゴふじの棚仕立てY字形整枝法と主幹形整枝法における生産力と果実品質の比較
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概要
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M26台リンゴふじの棚仕立てY字形整枝法と主幹形整枝法における収量, 果実品質の年次変化と収量構成要素について9年生まで比較検討した.<BR>1.Y字形の収量は9年生まで毎年主幹形より多く,特に, 9年生ではY字形が6.2t/10aで, 主幹形の1.3倍であった.<BR>2.Y字形は主幹形に比べ, 平均果重は変わらなかったが, 果色, 果実糖度が優れた.<BR>3.成木時の樹冠占有面積率はY字形が96%, 主幹形が75%であった. 土地面積当たりのLAIは両者とも3前後で, 樹冠占有面積当たりでは主幹形が3.8で, Y字形は3.2であった.<BR>4.収量が最大となった樹冠占有面積率は, Y字形が96%, 主幹形が75%であり, LAIではY字形が3,主幹形は2.3であった.<BR>5.以上の結果より, Y字形が主幹形より収量が多く, 果実品質が優れたのは, Y字形が棚仕立てで樹冠占有面積率が高く, Y字形の最適LAIが3と主幹形の2.3より高いためと考えられた.
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