免疫療法・遺伝子治療の問題点は何か, どう克服するか?
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概要
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進行期メラノーマに対する免疫療法・遺伝子治療は現在メラノーマ関連ペプチドやサイトカイン遺伝子を用いたワクチン療法および遺伝子療法が主に行われている。つまり, メラノーマに対する細胞傷害性T細胞 (CTL) を誘導してメラノーマ細胞に傷害を与える戦略である。欧米を中心に種々のプロトコールによる臨床試験が行われているが, この数年本邦でも小規模ながら臨床試験が実施されるようになった。これらの臨床試験の結果, 安全性の面では大きな問題はなく,メラノーマ細胞に対する特異的CTLの誘導も確認されている。しかし, 臨床効果の面からは期待したほどの成果はあがってない。本稿では免疫療法・遺伝子治療の現状から問題点を整理して, その対応策について概説したい。
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