悪性黒色腫患者における局注IFN-βのリンパ移行性について
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概要
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Stage Ib〜II悪性黒色腫3例に対し, 術前療法としてインターフェロン-β (IFN-β) をおのおの3, 6, 12×106IU, 原発巣周辺に局注し, 切除した腫瘍および周辺組織・所属リンパ節ならびに血中におけるIFN力価を検討した。その結果, 血中力価は12×106IU投与例でわずかに検出されただけで, リンパ節内には6×106IU以上投与例で投与4時間後310〜4,012IU/g検出された。すなわち, 局注したIFN-βは血中への移行が少なく, リンパ移行性が高かった。よって, 悪性黒色腫に対する術前療法としてIFN-β局注が, 原発巣のみならず, リンパ節に対する抗腫瘍効果も期待できるものと考えられる。
著者
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山本 明史
岐阜大学皮膚科
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森 俊二
岐阜大学皮膚科
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鷲見 烈
岐阜大学皮膚科学教室
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浦田 裕次
岐阜大学皮膚科学教室
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遠藤 信夫
岐阜大学皮膚科学教室
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加藤 優
岐阜大学皮膚科学教室
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美濃輪 昇
東レ(株)臨床開発部
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