仙台における「支店」立地の過程についての一考察
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概要
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本稿の課題は, 仙台における県外企業の「支店」の立地とその特徴を明らかにすることである。仙台商工会議所の「仙台商工名鑑1985年版」を主要な資料として検討した結果, 次のような諸特徴が明らかになった。(1) 県外企業の「支店」立地は1960年前後から増加しはじめ, 金融部門, 生産財生産部門, 消費財生産部門, 対事業所サービス部門の順でなされている。(2) 企業規模による違いをみると, 大企業の多くでは, その産業部門の「支店」進出件数が最大となる期間の前に「支店」を立地させる傾向がみられる。(3) 資本系列別では, 金融部門と生産財生産部門において,「六大企業集団」系企業に比べて, その他の企業の「支店」の立地が遅れる傾向がみられる。(4) 1980年代に入ると, 貿易関連商社部門とコンピュータソフト開発部門で立地件数の著しい増加がみられる。
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