16,16-dimethyl prostaglandin E2のラット膵外分泌に及ぼす影響― in vivo および遊離膵腺房を用いたin vitro での検討―

概要

外因性,内因性prostaglandinのラット膵外分泌に及ぼす影響を <I>in vivo</I> および <I>in vitro</I> で検討した.16,16-dimethyl prostaglandin E<SUB>2</SUB>(DMPGE<SUB>2</SUB>)を <I>in vivo</I> で投与すると,非投与群と比べて内因性CCK,外因性セルレイン刺激下では蛋白分泌量が,セクレチン刺激下では膵液量,重炭酸塩分泌量が低下した.遊離膵腺房を用いた検討では,DMPGE<SUB>2</SUB> 添加により,アミラーゼ基礎放出は変動せず,CCK-8 10<SUP>-11</SUP>〜3×10<SUP>-11</SUP>M刺激下ではアミラーゼ放出量は低下した.セクレチン刺激下 DMPGE<SUB>2</SUB> 添加,セルレイン刺激下インドメタシン添加ではアミラーゼ放出量に変化はみられなかった.DMPGE<SUB>2</SUB> 添加により,セルレインによるcyclic GMPの増加は抑制されたが,cyclic AMPには変化はみられなかった.以上より,生理的,薬理的濃度のCCK刺激下では,DMPGE<SUB>2</SUB> は膵腺房に対する直接作用により膵酵素分泌を抑制するが,それは cyclic AM Pではなくイノシトールリン脂質系を抑制している可能性が示唆された.

著者

馬場 忠雄 滋賀医科大学
細田 四郎 滋賀医科大学
中川 雅夫 滋賀医科大学
吉岡 うた子 滋賀医科大学第2内科

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