キクの in vitro 保存
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概要
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キクの in vitro での短・中期的保存法を確立するため, 培養温度, 培地のショ糖濃度および浸透圧条件および生長抑制剤の利用を検討した. 培養温度を10℃に下げると, 25℃条件下に比べてキクの生長および培地からのN, P, Kの吸収はゆるやかとなった. 10℃下で培養したキクは節間のつまった草姿となり欠刻のある成形の葉を有していた. 培地中のショ糖濃度を下げるに従い, またマンニトールを加えて浸透圧を上げるに従いキクの生長は有意に抑制された. 生長抑制剤はキクの生長抑制に有効であり, 中でもウニコナゾール100ppm処理が最も効果が高かった. 以上より培養温度を10℃に下げ, ショ糖を含まない培地を用いることにより, 1年以上継代の必要はなかった.
- 日本植物細胞分子生物学会の論文
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