ツノゴケ類ナガサキツノゴケ培養細胞からのプロトプラストの単離, 培養および葉状体の再生
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概要
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ツノゴケ類ナガサキツノゴケ (Anthoceros pumctatus) の葉状体は, 陸上植物としては珍しく, 1細胞中に1個の大型葉緑体を有している. 本研究では, 本種の懸濁培養細胞からプロトプラストを単離・培養し, プロトプラストの細胞分裂にともなう核分裂と葉緑体分裂の様子を観察した. プロトプラストは培養12時間後に細胞壁の再生を開始し, 96時間後には再生を完了した. 葉緑体は培養2日後から分裂を始め, 続いて4日後に最初の細胞分裂が観察された. 培養プロトプラストは, 細胞分裂を繰り返し, カルス塊を経て再生葉状体を分化させた.
- 日本植物細胞分子生物学会の論文
著者
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高宮 正之
熊本大学理学部
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小野 莞爾
熊本大学理学部生物科学科
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泉 好弘
大分大・教育・生物
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泉 好弘
熊本大学理学部生物科学教室
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小野 莞爾
熊本大学理学部生物科学教室
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小野 莞爾
熊本大学理学部
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