膵悪性腫瘍に関する臨床的研究 : 13年間 (1963年〜1975年) における国立がんセンター剖検例について第2編 症状, 病悩期間および検査成績
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概要
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膵悪性腫瘍80例の症状, 病悩期間, 検査成績について検討した. 初発症状には腹部の漠然とした症状が多かつた. 病悩期間の平均は, 膵頭部癌6.8カ月, 膵体尾部癌5.2カ月, 全体癌3カ月であつた. 主訴では腹痛が最も多く, 次いで食欲不振 腹部不快感などであつた. 入院時の症状では体重減少が最も高頻度にみられた. 経過中, 血中総ビリルビン値, アルカリフォスファターゼ値, 血糖値に異常を示すものが多かつた. 検査施行例の異常所見陽性率は, 胆道造影63.6%, パンクレオザイミン-セクレチン試験71.5%, 腹部血管撮影81.3%, 膵シンチグラム95.0%, 経皮的胆道造影100%であつた
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