がん対策基本法に基づく緩和ケア研修会の企画・運営および学習資料の問題点
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
2008年から緩和ケアの基本的知識・技術を習得することを目的に緩和ケア研修会が全国で行われている. 研修会はがん診療連携拠点病院を中心に行われているが, 研修会運営や教材にどのような問題点があるのかは明らかになっていない. 本研究では緩和ケア研修会の問題点を抽出し, その改善方法を探索することを目的として, 研修会改善のためのワークショップを行った. ブレインストーミングで得られた内容を質的に分析し, 企画運営, および内容・教育マテリアルについてそれぞれの問題点を明らかにした. 問題点は多様で, 計16個のカテゴリーに分類された.研修会開催者の物理的心理的負担が大きいことが明らかとなった. これら問題点の改善のためにはe-Learningを組み合わせたり, プログラムの自由度を拡大するなどして開催の負担を軽減すること, モジュールの拡充を伴う教育マテリアルのさらなる改良, 開催指針の改訂などが必要と考えられる. Palliat Care Res 2011; 6(2): 143-149
著者
関連論文
- 麻薬小売業者間譲渡許可免許に関する調査研究
- P-242 放射線療法で誘発された口内炎に対するインドメタシンスプレーの有効性評価(11.院内製剤(薬局製剤)2,医療薬学の未来へ翔(はばた)く-薬剤師の薬剤業務・教育・研究への能動的関わり-)
- 21-P2-314 緩和ケアチームへの薬剤師の関わり(がん薬物療法(緩和ケア),来るべき時代への道を拓く)
- 29-B4-13-4 口腔粘膜炎に対するインドメタシンスプレーの使用実態調査および有効性評価(がん薬物療法,社会の期待に応える医療薬学を)
- 終末期医療の論議のなかで, 忘れてはならない視点は何か
- 緩和ケアの普及について : すべての医師が基本的な緩和ケアを実施できるように
- 緩和ケアの現状と課題
- 終末期医療の論議のなかで, 忘れてはならない視点は何か
- 頭頸部がん患者の疼痛緩和方法
- がん対策基本法に基づく緩和ケア研修会の企画・運営および学習資料の問題点
- 地域がん診療連携拠点病院からみた緩和ケアの地域への展開
- インドメタシン水溶液製剤の臨床評価(第3報) : 口腔粘膜炎に対する有効性(一般演題(口頭)23,がん薬物療法(副作用対策)(5),Enjoy Pharmacists' Lifestyles)
- わが国における緩和ケアの基本教育の現状 : PEACEプロジェクトの実践を通して
- Changes attained through the Palliative Care Education Program based on Cancer Control Act of Japan from the trainers' perspective
- 看取りの時期が近づいた患者の家族への説明に用いる『看取りのパンフレット』の有用性: 多施設研究
- 日本における緩和ケア卒前教育シラバスの全国共同開発 : デルファイ法の変法を用いて