溶剤分別法による魚油のグリセリド分離
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概要
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低温エステル基交換を行つた柔魚油を溶剤分別法によつてグリセリド分離を実施した。<BR>溶剤結晶法ではアセトンが最も効果的であり, 分離条件並びに繰返し実施することにより, 飽和酸を殆んど含まない脱ロウ油と, 殆んど飽和グリセリドである結晶ステアリンを得るようなグリセリド分離が行われ得た。<BR>触媒除去の操作は分離を反応条件の温度以下で実施すれば省略することができるが, この場合には, 反応で副生する脂肪酸石ケンはステアリンに全量が移行し酸価の低い脱ロウ油が得られた。<BR>低温エステル基交換は, フルフラール抽出法における分別効果を著しく向上させるが反応油中の遊離脂肪酸は主として脱ロウ油部に移行していた。<BR>以上得られた溶剤結晶法における脱ロウ油, フルフラール抽出法による抽出部は前報<SUP>4) </SUP>のロ過法, 遠心法における脱ロウ油と性状は同程度であるが収率は著しく高く分離操作も遙かに容易である。
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