地すべり面の種類と力学的性質との関係
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概要
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滑動した経歴を持つ地すべり面は, せん断型と摩擦型の二種類に分類できる。摩擦型地すべり面の摩擦角φ<I>f</I>とせん断型地すべり面の内部摩擦角φとの比, φ<I>f</I>/φの値は, 0.4〜0.6を示し, 両型によって構成される複合地すべり面は, かなり複雑な機構を持つ不安定な面である。特に摩擦型のなかの摩擦I型地すべり面は, 降水量に伴う間隙水圧の影響を受けないなどの力学的特性を有する。<BR>このように複雑な地すべり面を, 安定解析に際しどのようにモデル化すれば合理的な安全率が求まるか, 今後の課題である。
- 社団法人 日本地すべり学会の論文
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