重金属共存下のナトリウムの定性分析
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概要
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ナトリウムをアンチモン酸塩として沈殿させる際に,他の多くの金属イオンが妨害するので,これらをEDTAとdihydroxyethylgyycineとの混合溶液を用いて遮蔽し,ナトリウムの簡単な定性分析法を試みた.pH11において遮蔽できる金属は:銅,ニッケル,コバルト,鉄(II),鉄(III),水銀(II),マンガン,鉛,スズ(II),アルミニウム,カドミウム,亜鉛,バリウム,ストロンチウム,カルシウム,マグネシウム,リチウムで,もし鉄(III),水銀(II),マンガン,マグネシウムがなければ,さらにpHを上げてスズ(IV),クロム(III)も遮蔽可能となる.ナトリウムの検出限界は通常0.3mg/m<I>l</I>で,遊離の遮蔽剤やカリウム塩,アンモニウム塩の大過剰はナトリウムの沈殿の過飽和を助長して鋭敏度を低下させる.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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