鉛の迅速分離定量EDTA滴定 : 遠心沈殿法による迅速分析(第1報)
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概要
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鉛を硫酸鉛として分離する際に,液量が多いと溶解度損失が大きくなり,濃縮してろ過するとろ紙が侵されたり,再溶解に手間がかかったりするので,遠心沈殿法によりこれらの欠点を除くとともに,多数の試料を同時に処理できる迅速分析法の基礎的条件を検討した.界面活性剤を添加すれば,硫酸鉛は遠心力によって強く器底に固着されるし,試料を採取して定量するまでの全操作を同一遠心管内で行なうため,鉛の損失が非常に少ない.それゆえ共沈しやすいニッケルなどが多量に存在しても,再沈殿によって除きうる.酸蒸発も偏心運動のシェーカーを利用すれば,加温減圧しながらも,突沸させないですみやかに揮発性の酸を追い出すことができる.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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