空気中の微量亜硫酸ガスの検知管による迅速定量法
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概要
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作業環境の測定その他の野外分析の目的から検知管を用いる空気中の微量亜硫酸ガス濃度の測定法について研究をおこなった.すなわち,亜硫酸ガスにより鋭敏に着色する検知剤の探索をおこないその適否を検討し,ここではヨウ素,テトラメチルジアミノジフェニルメタン添加シリカゲルをもっともすぐれたものとして採用して検知管を作製し,試料空気体積V=100ccまたは500ccを送入速度F=1cc/secの条件にて検知管に送入して生じる着色層(青紫→白)の長さから亜硫酸ガス濃度を求めた.V=100cc,F=1cc/secではSO<SUB>2</SUB>:5〜300ppm,V=500cc,F=1cc/secではSO<SUB>2</SUB>:1〜40ppmをいずれも相対誤差の平均値±5%以内で数分間以内にて簡易に測定できた.<BR>最後に比色法との比較試験をおこなった.また,本法を用いて二,三の工場内の汚染空気を測定した.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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