クロム酸イオンの検知管による迅速定量法
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概要
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検知管を用いるクロム酸イオン(CrO<SUB>4</SUB><SUP>2-</SUP>)の定量法について研究を行った.すなわち,検知剤の探索を行った結果,シリカゲル粒を担体とし,これに酢酸鉛を吸着,乾燥したものを用い,その一定量を細いガラス管に充填して検知管を作製した.この検知管の下端を試水に浸漬すれば液は自然に検知剤層を上昇しその上端に達する.このとき,試水中にCrO<SUB>4</SUB><SUP>2-</SUP>があれば検知剤はクロム酸鉛を生じて検知管の下端から黄色の境界の明瞭な着色層を生じるのでその長さから対応するCrO<SUB>4</SUB><SUP>2-</SUP>濃度を求めた.測定範囲はCrO<SUB>4</SUB><SUP>2-</SUP>:5〜800ppm,測定値の相対誤差は土10%以内,分析所要時間は5分程度で充分であった.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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