高比放射能の銅-64,ニッケル-65およびマンガン-56の製造について : 8-hydroxyquinolineの金属錯塩のホットアトム効果について(第1報)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
8-hydroxyquinoline(オキシンと略す)の銅,ニッケルおよびマンガンのSzilard-Chalmers効果について調べた.無水のオキシン塩にJRR-1(中性子東密度〜10<SUP>11</SUP><I>n</I>/cm<SUP>2</SUP>・sec)中で中性子照射をし,これをクロロホルムに溶解してから種々のpHの緩衝溶液とふりまぜ,Szilard-Chalmers効果によって錯塩の結合からはずれた金属原子を水層に抽出した.放射能測定によって水層への抽出率を定め,水相中のその金属イオンの総量を定量して濃縮係数を出した.<BR><SUP>64</SUP>Cuについては抽出率9%(pH11の緩衝溶液)および15%(15<I>N</I>アンモニア水)を得,濃縮係数はそれぞれ231および244を得た.<SUP>65</SUP>Niについては0.5<I>N</I>水酸化ナトリウム溶液で抽出して抽出率81%,また濃縮係数は10<SUP>5</SUP>という値を得た.なおニッケルターゲットから(<I>n</I>,<I>p</I>)反応で生成する<SUP>58</SUP>Coを分離する方法についても述べた.<SUP>56</SUP>Mnの場合はpH9で抽出率10%,また濃縮係数は10<SUP>3</SUP>を得た.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
著者
関連論文
- 含鉛放射線防護手袋の遮蔽能力
- スプレ-を用いた湿式スミヤ法と掃除機による簡易除染法〔英文〕
- 低温でのウラン蒸気の発生(トピックス)
- 溶媒抽出法による連続自動分離装置を用いた短寿命放射性核種の研究(トピックス)
- 加圧イオン交換分離法による希土類元素の迅速分離(トピックス)
- π結合をもつ金属炭化水素化合物の反跳化学
- 分離・分取法の基礎知識 蒸発・蒸留
- 反跳化学 : 核変換の化学的効果(放射能と化学)
- 分析化学--核反応を利用した表面分析--Nuclear microprobe (1980年の化学-11-)
- 分析化学--即発γ線を利用した元素分析 (1979年の化学-11-)
- 放射化学--超重元素を求めて (1978年の化学-1-)
- 薄層クロマトグラフ法による放射性クロム酸塩溶液の放射化学的純度試験
- ペーパークロマトグラフ法による放射性水銀溶液の放射化学的純度試験
- 高比放射能のパラジウム-109,ガリウム-72およびクロム-51の製造について
- 高比放射能のモリブデン-99,インジウム-116mおよびタングステン-185の製造について
- 高比放射能の銅-64,ニッケル-65およびマンガン-56の製造について
- 溶出法による放射性ランタン140Laの無担体分離について
- ペーパークロマトグラフ法による放射性水銀溶液の放射化学的純度試験
- 高比放射能のパラジウム-109,ガリウム-72およびクロム-51の製造について : 8-hydroxyquinolineの金属錯塩のホットアトム効果について(第3報)
- 高比放射能のモリブデン-99,インジウム-116mおよびタングステン-185の製造について : 8-hydroxyquinolineの金属錯塩のホットアトム効果について(第2報)
- 高比放射能の銅-64,ニッケル-65およびマンガン-56の製造について : 8-hydroxyquinolineの金属錯塩のホットアトム効果について(第1報)
- 11 放射能分析