高比放射能のモリブデン-99,インジウム-116mおよびタングステン-185の製造について : 8-hydroxyquinolineの金属錯塩のホットアトム効果について(第2報)
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概要
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8-hydroxyquinoline (以下オキシンと略す)のモリブデン,インジウムおよびタングステン塩のSzilard-Chalmers効果について調べた.無水のオキシン塩をJRR-1(中性子束密度〜10<SUP>11</SUP><I>n</I>/cm<SUP>2</SUP>・sec)中で中性子で照射をし,これをクロロホルムに溶解してから種々のpHの緩衝溶液とふりまぜ,Szilard-Chalmers効果によって錯塩の結合からはずれた金属イオンを水層中に抽出した.放射能の測定によって水層への抽出率を定め,水層中のその金属イオンの総量を定量して濃縮係数を出した.<BR><SUP>99</SUP>Mo についてはpH2.0〜5.6 の間で抽出率は0.5〜2%,濃縮係数は10〜130程度であった.<SUP>116m</SUP>In では 1<I>N</I> 水酸化ナトリウムでほとんど 100% 抽出され,濃縮係数は約 10<SUP>6</SUP> であった.<SUP>185</SUP>Wの場合は抽出率34%(pH 7),濃縮係数430を得た.なお<SUP>99</SUP>Moのβ崩壊によって生成する<SUP>99m</SUP>Tcを分離する方法についても述べてある.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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