EDTAを用いる銀および水銀の電解分析 : EDTAを用いる電解分析の研究(第4〜5報)
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概要
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EDTAを用いて銀および水銀の電解定量ならびに銅共存時にそれぞれの電解分離を行い好結果を得た.銀-EDTA溶液のpHをカセイソーダ溶液で9〜10.4とし,浴電圧1.2〜2V,約50℃で電解すれば,108mg以下の銀を非常に光沢のよい電着物として定量できる.160mg以上では定量的な結果が得られない.銅共存時にはモル比で両金属の2倍のEDTAを加えて同様に電解すれば,600mgの銅共存時に銀を分離定量できる.<BR>水銀-EDTA溶液のpHを炭酸ナトリウム溶液で3〜5とし,浴電圧2〜3V,室温で銀メッキした白金陰極を用いて電解し,水,アセトン,エーテルで洗い,室温で送風乾燥,秤量すれば,60〜120mgの水銀を白色光沢の美しい電着物として定量できる.銅共存時には,モル比で両金属の2倍以上のEDTAを加え,pHを約4として電解する.銅が150mg以下であれば水銀を分離定量できるが,190mg以上では正誤差をあたえる.
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