ウランのポーラログラフ分析法 : 陰イオン交換樹脂による共存物の分離
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概要
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陰イオン交換樹脂Amberlite IRA-400を用いてウランを他種金属イオンより分離し,その溶離液(過塩素酸,塩酸)をそのまま支持塩としてポーラログラフ分析を行い満足すべき結果を得た.<BR>モリブデン酸根が共存すると分析にいちじるしい妨害となり,とくに過塩素酸溶離の場合ははなはだしい.交換分離以前に硫酸ヒドロキシルアミンで処理すると,過塩素酸溶離では3×10<SUP>-4</SUP><I>M</I>まで,塩酸を用いる場合は5×10<SUP>-4</SUP><I>M</I>までの共存が許される.多量鉄(III)が共存するときは過塩素酸溶離の場合の方が良好なる結果をあたえる.<BR>溶離率は過塩素酸溶離では約100%,塩酸の場合にはウラニルの濃度が増すと溶離率は低下する.合成試料の分析および鉱石試料の分析のいずれの場合も良好なる結果を得た.これと比色分析の結果との比較を行った.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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