ポーラログラフ法による鉛合金中の錫の分析
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概要
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鉛合金中の錫を分析するために鉛,アンチモンおよび錫の混合試料を酒石酸支持でポーラログラフ分析し次のことがわかった.<BR>(1)酒石酸中でSn<SUP>4+</SUP>は還元波を生じないがSn<SUP>2+</SUP>は酸化,還元波を生ずる.その半波電位は溶液のpHによって変化するが酒石酸0.1〜0.5<I>M</I>,pH3〜4溶液でSn<SUP>2+</SUP>の酸化波は鉛およびアンチモン波に妨害されず波高が測定できる.<BR>(2)錫の還元法を検討しその結果生ずる共存塩,塩化ナトリウムおよび塩化アルミニウムの影響を調べ定量可能な条件を知った.<BR>(3)錫5〜50×10<SUP>-4</SUP><I>M</I>濃度においてSn<SUP>2+</SUP>の酸化波高と錫の濃度は比例性がある.<BR>(4)合成試料について分析した結果錫含有量数%以上の鉛合金中の錫を10%以下の誤差で定量できる.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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