ポーラログラフ法によるカセイアルカリ中の鉄の迅速定量法
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概要
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カセイアルカリ水溶液中の水酸化鉄にマンニットを加えると,鉄はマンニット錯塩となって溶解する.この水酸化鉄の可溶性の程度をしらべるために,マンニット濃度,マンニット添加後経過時間および温度について検討した結果,カセイアルカリ中の水酸化鉄はアルカリの濃度を3<I>M</I>とし,マンニット濃度を0.1〜0.3<I>M</I>として,約90〜95℃で1時間加温すれば8.95×10<SUP>-4</SUP><I>M</I>までの鉄は完全に錯化溶解した.なお3<I>M</I>カセイソーダ+0.1<I>M</I>マンニット中における鉄のポーラログラフ的挙動についてくわしく検討を行った.以上の実験の結果,カセイアルカリ中の微量鉄がマンニットにより完全に錯化溶解したので1.07×10<SUP>-5</SUP><I>M</I>〜8.95×10<SUP>-4</SUP><I>M</I>の濃度範囲においてカセイアルカリ中の鉄を簡単迅速に定量することができた.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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