臭素-メタノール溶解による合成窒化物の挙動について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Beeghly法で鋼申窒化アルミニウムを定量すると,エステル-ハロゲン溶剤およびその後の処理に対して,窒化アルミニウムと同様な挙動をする他の共存窒化物が,すべて正誤差をあたえるはずである.<BR>本報では普通鋼中に存在し得る,鉄,マンガン,珪素,クロムの窒化物を合成し,エステル-ハロゲン(沸騰溶解)のみならず,臭素-メタノール(室温および60℃),沃素-メタノール(室温および60℃)で比較処理した.その結果,エステル-ハロゲンも臭素-メタノールも,CrNの形の窒化クロムの妨害を受けるだけであった.ただし窒化珪素は妨害的挙動はとらなかったが,ここで合成できたのは固溶体のみで,したがってSiN,Si<SUB>2</SUB>N<SUB>3</SUB>,Si<SUB>3</SUB>N<SUB>4</SUB>など一定の組成をもつ窒化珪素の挙動は不明である.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
著者
関連論文
- 鉄(III)と共存する鉄(II)の1,10-フェナントロリン吸光光度定量法
- 4種の有機リン農薬のガスクロマトグラフィーによる同時分析
- 16 鉄鋼分析
- 鉄のチオシアン酸発色,酢酸エチル抽出による定量法の検討
- 臭素-メタノール前処理による含硫磁鉄鉱の2Fe(II)/Fe(III)の決定 : 臭素-メタノール前処理による含硫鉄鉱石中酸化鉄の定量(第2報)
- 臭素-メタノール溶解に対するイオウ化合物の挙動 : 臭素-メタノール前処理による含硫鉄鉱石中酸化鉄の定量(第1報)
- 臭素-メタノール溶解による鋼中窒化アルミニウムの定量
- 臭素-メタノール溶解による合成窒化物の挙動について