トリエタノールアミン支持電解液を用いる金属の電解分析 : 定電位電解分析法の研究(第11報)
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概要
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白金電極を用いて0.3<I>M</I>トリエタノールアミン,0.2<I>N</I>塩化アンモニウム,0.5<I>N</I>アンモニア水の電解液および0.3<I>M</I>トリエタノールアミン,0.1<I>M</I>水酸化カリウムの電解液における各種金属の電解析出について検討を行なった.<BR>トリエタノールアミン-アンモニア支持電解液の場合の析出電位は銀±0.00V,銅-0.40V,パラジウム-0.60V,テルル-0.60V,鉛-0.65V,鉄-0.65V,カドミウム-0.85V,アンチモン-0.95V,コバルト-0.95V,ニッケル-1.05V,亜鉛-1.25V(<I>vs.</I> S. C. E.)であり,銅,パラジウム,鉛,カドミウム,亜鉛の定電位電解定量が可能であった.また,銅-パラジウム,銅-カドミウム,鉛-カドミウム,鉛-亜鉛,カドミウム-亜鉛の相互電解分離定量,銅とテルルが共存する電解液より銅の電解分離定量,銅とアンチモンが共存する電解液より銅の電解分離定量,鉛とアンチモンが共存する電解液より鉛の電解分離定量,および銀を電解分離後のパラジウムの電解定量,テルルを電解分離後の亜鉛の電解定量,アンチモンを電解分離後の亜鉛の電解定量が可能であった.<BR>トリエタノールアミン-水酸化カリウム支持電解液の場合,析出電位は,銅-0.55V,ビスマス-0.70V,鉛-0.90V,アンチモン-1.05V,パラジウム-1.15V(<I>vs.</I> S. C. E.)であり,銅,ビスマスおよび鉛の定電位電解定量が可能であった.また,ビスマスとアンチモンが共存する電解液よりビスマスの電解分離定量が可能であった.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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