ο-ヒドロオキシカルボニル化合物のホウ素キレートのケイ光 : 医薬品およびその類縁化合物のケイ光 (I)
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概要
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ο-ヒドロオキシカルボニル化合物のホウ素キレートは濃硫酸中でケイ光を発するが,著者は無水酢酸-氷酢酸溶液中について検討したところ十分な発ケイ光性を認めた.ケイ光強度の測定にケイ光光度計を試作した.全試料に適する発ケイ光条件は無水酢酸と氷酢酸の混合割合(3+7),ホウ酸60mg/10 m<I>l</I>であり,ほとんどの試料が30分間以内に安定したケイ光を示す.ニトロ化合物は無ケイ光であった.<BR>本法は微量検出が可能である.たとえば検出限界はサリチル酸0.008μg/m<I>l</I>,サリチル酸メチル 0.006μg/m<I>l</I>である.また,この二試料の紫外吸収およびケイ光スペクトルを測定したところ,鏡像関係にあり,サリチル酸メチルのほうが長波長側に山があり,ケイ光強度も大であった.これらのキレートのスペクトルの型は振動構造を有しないものと思われる.
著者
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