酸化タンタルの分解法とタンタルの溶媒抽出分離
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概要
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酸化タンタル中の不純物の定量にあたり一番問題になることは,試料の溶解である.本研究はまず酸化タンタルをフッ化水素酸溶液とする分解方法を確立し,つぎに不純物からタンタルを溶媒抽出分離する条件を検討した.得られた結果を要約すると,つぎのとおりである.<BR>(1)分解方法はフッ化水素アンモニウム-硫酸法とフッ化水素アンモニウム-硝酸法を考案した.<BR>(2)(1)の分解液からタンタルを抽出分離する研究を行ない,最適条件を定めた.MIBK-TBP(1:1)によるタンタル抽出率は,分解後添加した酸が0.2<I>N</I>フッ化水素酸-6<I>N</I>硫酸のときは99%,0.2<I>N</I>フッ化水素酸-3<I>N</I>硝酸では85%である.<BR>(3)(2)の抽出の最適条件において不純物(チタン,マンガン,スズ,アルミニウム)の分配係数は10<SUP>-3</SUP>〜10<SUP>-4</SUP>程度である.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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