タンタライト中タンタル,ニオブ,マンガンの定量 : タンタライトのケイ光X線分析(第1報)
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概要
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ケイ光X線分析法によるタンタライト中主要成分のタンタル,ニオブ,マンガンを正確,迅速に定量することを目的として研究した.タンタライトを硫酸水素カリウムと融解して分解したのち,更に粉末とすれば試料は均一に希釈され,マトリックスの影響もなく定量できることがわかった.試料の前処理方法は一定量の試料に一定量の内標準を加える.内標準は定量3成分にそれぞれ対応する酸化ハフニウム,酸化モリブデン,コバルトである.内標準を混合した試料は硫酸水素カリウムを加えて融解し,更に融解物を微粉砕して測定用とする.調製した試料は3成分の同時測定ができる.同一試料を繰返し定量した場合の定量値の標準偏差は酸化タンタルの含量約70%で0.33%である.酸化ニオブ,酸化マンガンはともに10%でσ≒0.03%である.定量所要時間は標準試料があれば3成分,10試料で10〜12時間で,湿式分析に比べて非常に迅速である.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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