帯融法による試薬精製装置の試作
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概要
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帯域溶融法による試薬精製装置を試作した.本装置によれば,融点-140〜300℃までの有機物質0.5〜70m<I>l</I>の精製,極微量物の濃縮抽出が可能である.精製を能率よく行なうため2本の試料管と10段の冷却ブロックを使用し,その形状,試料管の移動速度,融帯幅について検討した.本装置は垂直方式とし,試料管をカムにより上下に駆動させた.試料管の移動速度は1,2,4cm/hrの3段に切り替えできるようにした.融帯は外部から観察でき,その幅は調節可能とした.たとえば,試料管移動速度2cm/hr,融帯幅1.2cm,融帯18回通過後に市販1級ベンゼン中の不純物600ppmを1ppmまで精製することができた.また,同一条件で安息香酸を精製し良好な結果を得た.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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