ガスクロマトグラフィーによる製剤中の解熱鎮痛剤の分析(その1)
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概要
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総合感冒薬中の解熱鎮痛剤の分析をガスクロマトグラフ法によって検討した.今回分析の対象とした化合物は主として,アセトアニリド,フェナセチン,アミノピリンなどの一般に繁用されている成分にかぎり,スルピリン,パラアセトアミノフェノールなどの前処理を必要とするものは次報に譲った.分析には,3.5%SE-30と15%QF-1の二種の充てん剤を用い,分離管温度は約180℃で行なった.アミノピリンは注入口温度が高いと著しい分解を受けるので,170〜200℃の低温が望ましい.試料の注入量が変わると各ピークの高さの相対比はかなり変動するが,注入量がほぼ一定のときは±3%程度の良好な再現性を示した.定量は内標準法によって行ない,各成分についての検量線は直線を示した.
著者
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