ニンヒドリンによる混合製剤中のアミノプロピロン比色定量法の検討 : アミノプロピロンの分析研究(第1報)
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概要
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アミノプロピロンの比色定量法について検討した.<BR>アミノプロピロンを鉱酸で加熱分解したものは,弱酸性下,室温において容易に紫紅色(λ<SUB>max</SUB>=414〜416mμ,536mμ)を呈する特異的なニンヒドリン反応を見いだした.この発色反応はアミノプロピロン濃度4〜28μg/m<I>l</I>の範囲内で,ベールの法則を満足し定量に利用しうることを知った.本法はきわめて精度のよい比色定量法である(σ=0.272%).<BR>鎮痛薬,感冒薬としてしばしば配合される塩酸エフェドリン,スルピリン,硫酸キニーネ,塩酸ノスカピンなどの塩基性物質が共存する製剤にわいては,従来使われている滴定法でアミノプロピロンを定量することは困難であるが,本法ではこれら成分の影響なく簡単に定量することができた.
著者
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世一 義隆
日本新薬株式会社総合研究所
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小泉 淳二
日本新薬株式会社開発試験部分析課
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竹本 禎三郎
日本新薬株式会社開発試験部分析課
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小泉 淳二
日本新薬株式会社研究所
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世一 義隆
日本新薬株式会社化学研究所
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