ニンヒドリンによるアミノプロピロンの呈色反応機構 : アミノブロピロンの分析研究(第3報)
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概要
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ニンヒドリンによる製剤中のアミノプロピロンの比色定量法は,すでに報告されている. アミノプロピロンの硫酸による分解生成物はニンヒドリンにより紫紅色を呈し,その可視部吸収曲線が,いわゆるRuhemann Purpleのそれと異なることを知り,この呈色色素の構造を明らかにしようと試みた.<BR>アミノブロピロンは硫酸で加水分解すると,4-アミノアンチピリンを生成し,呈色色素は塩酸と加熱するとき,4-アミノアンチピリンとニンヒドリンとに分解することを知った.また,呈色色素の中間体と推定される物質の合成,呈色色素の還元成績体の単離を行ない,IR, NMRスペクトルを検討した結果,呈色色素は,1-phenyl-2,3-dimethyl-4-(1,3-dioxo-2-indanylidenimino)-3-pyrazolin-5-oneであることが明らかとなった.
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