クロモトロープ酸による混合製剤中の塩酸ノスカピン定量法の検討
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概要
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ノスカピンは硫酸の存在でクロモトロープ酸により発色し,比色定量が可能であることはLongjanにより報告されている.著者らはこの発色条件を詳細に検討した結果,きわめて簡単な操作で精度よく定量することができた.<BR>すなわち,塩酸ノスカピンの水溶液(60μg/m<I>l</I>)1.0m<I>l</I>に0.2%クロモトロープ酸溶液(70vol%硫酸溶液)5.0m<I>l</I>を加え,沸騰水浴中で加熱すると安定な紫色を呈する(λ<SUB>max</SUB> 480mμ,570mμ).この発色反応は検液の塩酸ノスカピン濃度が30〜150μg/m<I>l</I>の範囲内でベールの法則を満足し,定量に利用できる.<BR>本法はまた混合製剤中の塩酸ノスカピンの定量法としても広く利用されうることがわかった.
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