ニンヒドリンによるアミノプロピロンの比色定量における配合成分の影響 : アミノプロピロンの分析研究(第2報)
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概要
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アミノプロピロンを硫酸で加水分解したのちニンヒドリンと反応させ比色定量する方法を前報<SUP>1)</SUP>で報告した.今回は,解熱鎮痛剤,抗ヒスタミン剤,鎮がい剤などと混合しているアミノプロピロンに本法を適用したとき,妨害する成分の有無,およびその除去方法について検討した.その結果,前報で記したノスカピン,フェナセチンのほかにで,<I>p</I>-アセトアミノフェノール,ニコチノイル-4-アミノアンチピリンが本法を妨害し,また,アセチルサリチル酸なども妨害するおそれがあった.しかし,試料を塩酸酸性溶液としクロロホルムで抽出すると,ニコチノイル-4-アミノアンチピリン以外の妨害成分は,ほとんどクロロホルム層に移りアミノプロピロンは塩酸酸性水層に残るため分離することができた.この処理法により妨害成分を除去し,ニンヒドリン法を適用するとアミノプロピロンは精度よく定量することができる.
著者
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世一 義隆
日本新薬株式会社総合研究所
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小泉 淳二
日本新薬株式会社開発試験部分析課
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上野 政一
日本新薬株式会社開発試験部分析課
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上野 政一
日本新薬株式会社化学研究所
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小泉 淳二
日本新薬株式会社研究所
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世一 義隆
日本新薬株式会社化学研究所
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世一 義隆
日本新薬株式会社開発試験部分析課
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