電子捕獲ガスクロマトグラフィーによる野菜中の有機塩素系殺虫剤の定量法 : 農薬の残留分析に関する研究(第5報)
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概要
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農薬の残留分析には従来主として絶対検量線法が実施されているが,この方法は操作条件の変動を受けやすく,必ずしもよい方法ではない.本報では内標準法が残留分析の場合にも有効であることを強調した.<BR>野菜からの抽出精製法はGoodwinらの方法に準じてアセトンで抽出したのち,<I>n</I>-ヘキサンに転溶する方法を採用した.ガスクロマトグラフィーの操作条件は5%シリコングリースDC 11-分離管,170℃,窒素50m<I>l</I>/minと2%ポリエチレングリコールアジペート-分離管,180℃,窒素40m<I>l</I>/minの2条件を殺虫剤の種類により選択して用いた.内標準物質はアレスリンか有機塩素系殺虫剤を相互に使いわけて用いた.γ-BHC,ヘプタクロル,アルドリン,エンドリン,<I>p</I>,<I>p</I>-DDTを数種の野菜に0.01〜1ppmの範囲で添加して回収試験を実施した結果,回収率は79〜129%で,かなり良好な結果を得た.本法の応用例として小松菜,キャベツ,リンゴ(果皮)中のBHCの定量結果を示した.
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