電子捕獲ガスクロマトグラフィーによる米粒中のBHCの定量 : 農薬の残留分析に関する研究(第4報)
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概要
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米粒からBHCを<I>n</I>-ヘキサンで抽出し,固定相ニトコメタン,移動相<I>n</I>-ヘキサンによる分配カラムクロマトグラフィーによって精製したのち,電子捕獲ガスクロマトグラフィーにかけた.充てん剤1.5%ネオペンチルグリコールサクシネート/シマライトを詰めた長さ5フィートのガラス分離管を用い,分離管温度175℃,キャリヤーガス窒素,流速40m<I>l</I>/minの条件で操作し,定量にはヘキサクロルベンゼン(HCB)による内標準法を採用した.本法の回収率は玄米に対する添加率0.01〜1ppmの範囲で80〜128%でかなり良好であった.本法の応用例としてBHC粒剤を水面施用したイネより収穫した玄米中のBHC残留量を示した.その結果,BHCの玄米中への浸透移行が認められ,その検出量は慣行の倍量施用でもFDAの残留許容量やWHOの人体摂取許容量以下であった.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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