ナトリウムイオン濃度計によるナトリウムの定量
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概要
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ナトリウムイオン濃度計の適用条件を検討し,二,三の化合物中のナトリウムを定量した.sodium-glass electrode(以下,ガラス電極と略記)のナトリウムイオン濃度に対する応答は,被検溶液の酸性度がpH約5.5以下では著しい高値を指示し,また約8以上では低値を指示する.最適pH範囲(6.3〜7.3)に調節するためにアンモニアを用いるとpNa(-log[Na<SUP>+</SUP>])は一般に高値を示し,かつガラス電極のpNa指示が揺動するが,トリエタノールアミンを用いて調節すると理論値に近似し揺動もほとんどみられない.実際試料(粗製メタチタン酸ナトリウムの場合)の定量結果は変動率6.7%で相対誤差の正誤差,負誤差の最大値はそれぞれ+10.4%,-4.2%であった.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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