モリブデン青の酸化滴定によるケイ素定量法の試み
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概要
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モリブデン青を,過マンガン酸カリウム標準溶液で酸化滴定するケイ素の容量分析法を試みた.ケイ素をケイモリブデン酸とし,亜硫酸ナトリウムを還元剤としてケイモリブデン酸を還元後溶液の酸性度を上げて過剰の還元剤を加熱分解し,過マンガン酸カリウム標準溶液で滴定する.過マンガン酸カリウム標準溶液の力価は,実験値からケイモリブデン酸1モルについて,二電子の酸化還元反応として求めた.ケイ素標準溶液について求めた本法の正確度および精度は,ケイモリブデン酸生成の最適pH範囲がケイ素濃度の増加によって酸性側に移行する傾向があるため,pHを1.5〜2.6に調節して調べたところ,3〜6mgSi/100m<I>l</I>の濃度水準でpH2.4〜2.6とした場合が最もよく,最大誤差は低濃度側で+2%,高濃度側で-3%,最大変動率はそれぞれ2.7%,1.9%であった.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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