有機水銀化合物希薄水溶液の分析
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概要
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有機水銀化合物の希薄水溶液を定量的に濃縮したのち,電子捕獲型検出器を用いるガスクロマトグラフィーで分析する方法を研究した,有機水銀化合物の0.4μg/<I>l</I>以上の濃度の水溶液(100〜500m<I>l</I>)を1/2容のベンゼンで2回抽出し,抽出液を<I>l</I>-システイン溶液(濃度1g/<I>l</I>)8m<I>l</I>で逆抽出した.有機水銀化合物は<I>l</I>-システイン溶液中に定量的に濃縮されるから,これに5<I>N</I>塩酸2m<I>l</I>を添加し遊離する有機水銀化合物を1m<I>l</I>のベンゼン中に分配させ,ガスクロマトグラフィーで分析した結果,実験の範囲では50倍の濃縮定量を行なうことができた.<BR>妨害物質とその対策についても若干の検討を行なった.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
著者
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