銅のヨウ素還元滴定法の改良 : 自動滴定装置ならびにその応用に関する研究(第4報)
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概要
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銅のヨウ素還元滴定法にヨウ化カリウムとチオ硫酸ナトリウムの混合標準溶液を用いて直接滴定する改良法を検討した.標準溶液中のヨウ化カリウム含有量がじゅうぶんであれば,改良法で得られる滴定値は従来法で得られる値とまったく一致し,さらにこの改良法はヨウ化カリウムの消費量と,滴定中に誤差のはいる可能性を減少させる利点をもつ.銅(II)が少ないほど,また溶液中の濃度が低いほどヨウ化カリウム含有量は多くなければならないが,滴定終点でヨウ化カリウム濃度が約0.02<I>M</I>以上であればという実験結果から,銅(II)量,銅(II)濃度および標準溶液中のヨウ化カリウム濃度の関係が簡単な式で計算できることを示した.混合標準溶液は少なくとも3か月は安定であった.
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