電量滴定記録装置 : 自動滴定装置ならびにその応用に関する研究(第6報)
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概要
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既報<SUP>3)</SUP>の電位差滴定記録装置のビュレットの代わりに組み合わせる電量滴定用アタッチメントとして,定電流電源回路を設計製作した.標準溶液を用いる滴定において,記録された滴定曲線の容量軸の長さから目的成分の量または濃度が求められるのとまったく同じ心やすさで,滴定曲線が読めるように,記録紙の1目盛りが単位の化学当量に相当するような定電流値を選んで設定するようにした.こうすることによって,電気量を測定するとか時間を測定するとかいう,一般分析技術者にとってなじみの薄い仕事をしなくても,電量滴定の特長を余すところなく利用できるからである.たとえば,本装置で, 40.203 mAという定電流で記録して得られる電量滴定曲線は, 10m<I>l</I>のビュレットを用い, 0.01<I>N</I>標準溶液で滴定したときの滴定曲線とまったく同一になる.
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