同族元素の原子番号と酸化力との関係
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概要
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元素周期律の同族元素では原子番号の増加による酸化力の変化は従来ほとんど考察されていない.もっとも各原子のイオン化電圧,標準酸化還元電位および標準生成自由エネルギーの値は原子番号の増加につれて酸化力が強くなる傾向を示唆するものではあるが,しかし実際に反応によって果たして酸化力の差が現われるものかいなかを検討した.その結果は大部分の同族元素についてはやはり原子番号の増加により酸化力は増大することがわかったが,IV B族, Ti, Zr, Hf, V B族V, Nb, TaおよびVI B族 Cr, Mo, Wにおいては逆であった.またVII B族では Tc>Mn>Re, VI A族では Se>Te>S のように原子番号の傾向とは無関係であることがわかった。
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