フタロイルメラミン類の合成 : メラミン誘導体に関する研究 (第17報)
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概要
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無水フタル酸(PA)および<I>o</I>-カルボメトキシ安息香酸無水物(CBA)によるメラミン(M)のフタロイル化について検討した。MとPAを200℃付近で溶融反応させるとN-フタロイルメラミンmp284〜5℃(分解)(1)が収率64%で得られ, ニトロベンゼン中煮沸反応させると(1)の収率は80%であった。(1)とPAをニトロベンゼン中長時間煮沸反応させてN, N-ジフタロイルメラミン, mp322〜4℃(分解)(急熱)(2)(収率17%)およびN, N, N-トリフタロイルメラミン, mp490℃(分解)(急熱)(収率15%)をそれぞれ得た。MとCBAをジオキサン中で煮沸反応させると(1)(収率40%)およびN-<I>o</I>-カルボメトキシベンゾイルメラミン, mp236〜7℃(分解)(急熱)(4)(収率23%)((4)は(1)をナトリウムメトキシドメタノールHMPAで処理して別途合成された)を得た。MとCBAを無溶媒下で反応させて, (2)および(3)をそれぞれ収率40%および17%で得た。
- 社団法人 有機合成化学協会の論文
著者
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北嶋 英彦
福井大学工学部生物化学工学科
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朝日 真徳
福井大学工学部繊維染料学科
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後藤 利喜夫
福井大学工学部繊維染料学科
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大島 好文
福井大学工学部繊維染料学科
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北嶋 英彦
福井大学工学部繊維染料学科
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大島 好文
福井大学工学部
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