氷片から成長した二重板型の雪結晶について
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概要
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-15℃, 水飽和の条件下で微小な氷粒を使用して種蒔き実験をした.発生した二重板型雪結晶のcentercirclesの直径は約25μmより小さかった.それに対して, 不規則な形をした中心核の直径は約25μmより大きかった.両者共, 単結晶であった.<BR>雪片や樹枝状結晶や針状結晶などの天然雪を使用して種蒔き実験をした.二次氷晶の発生頻度は, 樹枝状の雪片の場合が他と較べて, 最も多かった.また針状結晶は自由落下中に破壊を起こし, その破片は柱状形であった.雪結晶の中心部の模様に着目して, 手稲山頂で行った雪の観測によると雪結晶の分裂などの機構で空気中に浮遊した氷片は, ある程度, 氷晶増殖過程に寄与していることが判った.
- 社団法人 日本雪氷学会の論文
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