慢性甲状腺炎,甲状腺癌に併発したI型糖尿病の1例
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概要
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慢性甲状腺炎,甲状腺癌にI型糖尿病を合併した症例はまれなので報告する.患者は21才,女性で,主訴はロ渇,多飲. 19才の時胆石症で胆のう摘出術,また乳頭状甲状腺癌と慢性甲状腺炎で甲状腺摘出術を受けた.入院時の血糖440mg/dl, ICA陽性,甲状腺自己抗体陽性であつた.ウイルス検査は陰性, HLAタンピングはA2, DR4であつた.血糖コントロールはインスリン注射で良好となり, 3カ月後には一時不要となり,現在はNPHインスリン8〜12単位/日の比較的少量で良好なコントロールが得られている. 3疾患の合併は未だなく病因として自己免疫機序の関与が推定されており貴重な症例と思われる.
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