血清蛋白の肝性起源に関する研究 : VIII.ヒト肝切片細胞分画へのグリシン-2-14Cの転入
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概要
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Incubateしたヒト肝切片へのグリシン-2-14Cの組入をマイクロゾーム,上清蛋白,上清のアルブミン, γ-グロブリンに分けて観察すると, γ-グロブリン以外は非肝疾患の場合が肝疾患の肝切片より組入が大であり, γ-グロブリンは肝疾患の場合が大であつた.又肝疾患肝切片の場合においては,肝機能の障害及び肝の組織像の病変の程度に比例してマイクロゾーム及びアルブミン中へのグリシンの組入は減少し, γ-グロブリン中へのグリシンの組入は反対に増加を示した.この事は肝疾患時に見られる高γ-グロブリン血の生成機序について,肝におけるγ-グロブリンの生成の亢進を推定せしめる.
- 社団法人 日本内科学会の論文
著者
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平山 千里
九州大学医学部第3内科
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中島 明
九州大学医学部第三内科
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長峯 護
九州大学医学部桝屋内科
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右田 俊介
九州大学医学部桝屋内科
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岸川 汪
九州大学医学部桝屋内科
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平山 千里
九州大学医学部桝屋内科
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平山 千里
九州大学医学部
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中島 明
九州大学医学部桝屋内科
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